ナックルボール

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数分歩くと、河川敷に到着した。 春とはいえ河川敷は風が強いので少し寒い。 「さーて…肩ならしするか」 二人は肩ならしに、キャッチボールを始めた。 バシッとグラブの音が聞こえる。二人共、胸のところにボールを投げる綺麗なキャッチボールだった。 三十球ほど投げ終わり、原を座らせた。叶太はまずストレートを投げた。 120km後半ぐらいのスピードのボールが原のミットに収まる。 「そんなもんか?」 「俺は球速より変化球の方が自信があるんだ…よ!」 叶太はスライダー、シュートなどの変化球を投げるが原は難なくボールを取る。 (さあいくか、俺の自慢の変化球、ナックルボールを)
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