2716人が本棚に入れています
本棚に追加
「くそーあまり捕れなかった…」
「まあ、これから捕れるようになるさ」
叶太は十球ほどナックルを投げたが、原が捕れたのは僅か二球だけだっだ。
「またナックル捕らせてくれよ!」
「野球部入るんだから、これから嫌なほど捕るだろ」
「…それもそうか!」
(やっぱり馬鹿だこいつ…)
「じゃあ、俺こっちだから。また明日な!」
「ああ、また明日」
原は左に曲がり、叶太は真っ直ぐ歩いていく。
「…原集太か。変な奴だったけど、良い奴だったな」
叶太はクスッと少し笑い、家に帰っていった。
最初のコメントを投稿しよう!