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午前中の授業が終わり、昼休みの時間になった。
「叶太! 屋上で一緒に弁当食わないか?」
「ん、行く」
「俺も行くぜ~!」
三人で屋上に向かう。本当は屋上は立ち入り禁止なのだが、そんなことお構いなしで三人は屋上に入っていく。
今日は曇りでパッとしない天気だが、風が強く涼しい。暑すぎず、寒すぎずちょうど良い気候だ。
「さあ、食べるか」
裕太と明は弁当、原は購買で買ったカツサンドとカレーパンだ。
叶太が唐揚げに食いつこうとした時ーー
「なあ叶太、その唐揚げくれよ! どうせ奈々子さんの手作りなんだろ?」
叶太は冗談でーー
「一つ500円だ」
すると、明が笑いながらーー
「おいおい、そりゃ高す「買った!」
見事に原は話しに食いついてきた。原は叶太に500円玉を渡し、唐揚げを食べる。
「美味い! 奈々子さんの愛情を感じるぜ…」
((こいつ馬鹿だ…日本一の馬鹿だ…))
と、二人は思ったのは言うまでもないだろう…
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