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「はぁ…はぁ…間に…合った…」
全力疾走したため息が切れる。もう叶太の制服は汗だらけだ…
体育館の前にクラス表が置いてある。しかし、時間が時間なのであまり人がいない。
とりあえず叶太はクラス表で自分のクラスを確認する事にした。
「お、あった。俺は一組か…」
叶太まだ軽く息が切れている。隣の一人の男が突然話しかけてきた。
「俺は原集太(ハラ シュウタ)!君の名前は?」
いきなり話しかけてきて誰だこいつはーーと叶太は思いつつーー
「中川叶太」
と名前だけをシンプルに答える。
「叶太か! 叶太も一組だろ? 早く教室行こうぜ!」
「あ、ああ」
(馴れ馴れしいな…)
叶太達は教室に向かって歩き出す。一年生は三階にある、廊下を歩いても時間ギリギリの為、人は少ない。
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