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勉強会が始まって、二時間が過ぎた。
叶太の予想通り、明菜が教えると原はすぐに単語などを覚えた。
まるで始めの代名詞で引っかかってたのが嘘みたいだ…
「明、作戦は大成功だな」
「ああ、叶太の思ったとおりだ、まさか坂本が教えるだけであんなに覚えるとは…」
「明、奈々姉が作った唐揚げを一個500円で買う男だぞ。そこまで驚くことはないだろ…」
「それもそうだな…てかあいつどうやって華空に入ったんだ?」
「多分今回と同じ事で、奇跡的に入れたんだろう…」
「だよな…まあ後は原が坂本に変な事をしないかを見張るだけだな」
それから更に二時間が過ぎた。特に原は何もせず、集中して勉強していた。
「じゃあ今日はそろそろ終わりにするか…坂本、明日も頼むな」
「はい! 原君はすぐ覚えてくれるので結構楽でしたよ?」
(それは教える人が坂本だからだよ)
叶太はそう思った。女の人(可愛い人限定)ならかっこいいとこを見せつける。これぞ原クオリティである。
この勉強会が一週間続いた…
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