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外では蝉が鳴き出し、かなり暑くなってきた夏となり華空高校は夏休みを迎えた。
夏大会が近い華空高校野球部では朝から夜までの猛練習だ。
今日は叶太と原はピッチング練習をしているようだ。
「よーし!ラストナックルボールいくぞ!」
「よっしゃ! カマーン!」
叶太が投げると、バシッとミットの音がした。この夏まで原はずっと特訓し叶太のナックルボールをほぼ完璧に取れるようになった。
「もう完璧だな! 原」
「ああ! やっぱり俺って天才かな? いや、きっと天才だ!」
叶太は原の事をスルーして、スポーツドリンクを飲みに行った。
「え、ちょ、スルーするなぁ! 待ってくれぇ!」
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