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「叶太お疲れ!」
明が話しかけてきた。明も一休みしに来たようだ。
「よう、明もお疲れ」
「原は?」
「ブルペンで『俺は天才だー!』とか言って叫んでる」
原はいまだにブルペンで俺は天才だー!と叫んでいた。知らない人が見れば、ただの痛い人だ。
「あ、帰ってきた」
「なんでスルーするんだよ…」
原はエナメルバックからスポーツドリンクを取り、飲み始めた。
「もう相手するのが面倒になったな」
「そんな事言うなよ! 相手してくれよ! 寂しいから!」
「さーてそろそろバッティングの時間だから行きますか、明」
「ああ」
叶太と明は、グローブを持ってグラウンドに向かった。
「ちょ! 待ってくれぇ!」
原もグラウンドに向かって走りだした。
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