初めての夏大会 予選

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「叶太お疲れ!」 明が話しかけてきた。明も一休みしに来たようだ。 「よう、明もお疲れ」 「原は?」 「ブルペンで『俺は天才だー!』とか言って叫んでる」 原はいまだにブルペンで俺は天才だー!と叫んでいた。知らない人が見れば、ただの痛い人だ。 「あ、帰ってきた」 「なんでスルーするんだよ…」 原はエナメルバックからスポーツドリンクを取り、飲み始めた。 「もう相手するのが面倒になったな」 「そんな事言うなよ! 相手してくれよ! 寂しいから!」 「さーてそろそろバッティングの時間だから行きますか、明」 「ああ」 叶太と明は、グローブを持ってグラウンドに向かった。 「ちょ! 待ってくれぇ!」 原もグラウンドに向かって走りだした。
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