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カキーン! と金属バットの金属音が響く。
バッティングセンターに、一人の少年が打ち込みをしている。
武村裕太(タケムラ ユウタ)15才
無名校だった永井中学校を、全国大会優勝まで導いた。
当然、強豪校からのオファーが大量にきた。
しかし、裕太は全部断るつもりだ。
強豪校に入っても大量の部員達のレギュラーの争い…裕太は、そういうのは好まない。
仲間と一緒に、楽しく、そして、一丸となって甲子園を目指す…そういう高校に行きたいと、裕太は思っていた。
「ふぅ…」
バッティングが終わり、冷たいスポーツドリンクを飲んだ。
「はぁ…マジで高校どうしようかな…近くのパワフル高校にしようかな…」
悩んでいる裕太が、ふと横を見ると、不良っぽい奴が、人を囲んでいるのが見えた。
「ちょっと、行ってみるか」
裕太は、不良が囲んでいる所へ向かった。
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