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おかしな感覚にとらわれながら、神崎くんにお礼を言って仕事を再開した。
しばらくパソコンに向かっていたら、顔の熱さはおさまった。
「なんだったんだろ…今の」
疑問を持ったままキーボードをたたき続けて、書類が全部片付いたのは、夜の8時頃だった。
―帰宅―
家に着いて、今日のことを振り返ってみた。
新しい職場についたこと
部下ができたこと
自分の仕事が難しくて量が多かったこと
神崎くんが手伝ってくれたこと
「…いろいろあったな、今日」
ボソッと呟いて、天井を眺めながら、心の中でため息をついた。
なんのため息かはわからないけど、なぜだか小さいため息がでた。
なんだかんだ言って疲れたんだな…
今日はもう寝よう!うん、そうしよう。
「おやすみ。父さん、母さん」
いつもの日課である天国の両親へ挨拶を終えて、僕は静かに目を閉じた。
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