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今日、新しい上司がきた。
その人は山田さんと言って、今まで外回りを担当していたらしい。
そのせいか、パソコンに悪戦苦闘していた。
俺の山田さんへの第一印象は、“ぽっちゃりした可愛い人”だった。
まぁ、アレだ。うん。男も女も両方いける俺にとって、10歳以上年の離れたこの人は直球ストライクだったわけだ…
けど、見たところ恋愛関係に疎そうな感じだったから、俺はさり気なく山田さんに近寄った。
『はじめまして、神崎葵です。今日から山田さんの下に就きます。よろしくお願いします』
これが俺の山田さんとの会話の第一声。山田さんは戸惑いながらも笑顔で“よろしく”って言ってくれた。
その日一日は、パソコンにこそ向かっていたものの、頭ん中は山田さんのことでいっぱい…
てか、あのビールっ腹は絶対ぷよぷよしてて気持ちいい!あぁ…触りてぇ~!
そんなことを考えながら仕事をしていたら、あっという間に定時になってしまった。
やべ…、まだ半分も終わってない…
「急がねぇと…」
小さく呟いて、半分以上ある仕事に取りかかった。
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