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…何故か今、私は洗面所にいて、片手にカミソリ……
そして左手首からは…
弥「…血..」
指を蔦って床に落ちるのは、私の手首から流れる血液だった。
(なにしてるんだろぅ?)
決して、濃くはない自分の血液を眺めながら、私は記憶の糸をたぐっていった…
――――…
バンッ!!
弥「痛いッ…」
口の中に広がる鉄の味…
目の前には…
狂ったように、暴力を奮う…
私の婚約者…
陽「また男と電話したのか!?」
バンッ!!
…ゴフッ
弥「…ごめんな…さ…」
腹部や顔に、走る激痛…
陽「なんで言うことを聞けないんだ!!」
髪の毛をくじゃっと引っ張って、部屋の廊下を引きずられた…
弥「痛…いよ…や…だ…」
陽「1人で反省してろよ」
バタンッ!!
ガチャ…
小さな部屋…
ここは物置で…
ほこりっぽい…
そんな薄暗い部屋に…
囚われた私…
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