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洩矢神社の夕飯時
いつもいつも騒がしいその食卓には 普段の騒がしさは無かった
「探さないで下さい、早苗より」
そんな置き手紙が木製の机の上に置いていたのだ、顔に陰を落としながら二人の神がソレを見下ろしている
「……なんっじゃこりゃあ!」
諏訪子が机を叩きながら声を張り上げる、決して某刑事ドラマチックなポーズはしていない
「いやいや、アクションが遅いわよこのケ○ッピー」
冷めたリアクションで神奈子がツッコミを入れる、溜息を一つ零しながら、口元に手を当てて考えに耽っている様子だ
「いやいやいやいや!? 流石に唐突過ぎるでしょ!? え、いつもいつも家事全部押し付けてその際にダラーってしながらおせんべい齧ってるのがいけないの!?」
「説明口調ご苦労様、多分そんな事言わされてる辺りで原因はそれね」
はあ…と再び悩ましげな溜息をつきながら、神奈子は思案する
――今日どうやって乗り切ろう、と
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