第一章:1000の罪と代価

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バキッ… 「ぐぁ…ぅ…」 中年のサラリーマンをひたすら蹴り飛ばした後、祐希はゆっくりとしゃがみ込んだ。 「オッサン。アンタの金、有り難く使わせてもらうよ」 祐希はそう言ってサラリーマンの内ポケットから財布を抜いた。 そして、中から札を取り出す。 「…んだ2万かよ。使えねーなっ!!」 ドカッ!! 祐希は最後にそのサラリーマンを蹴り飛ばし、歩き出す。 『暴力、強盗。犯罪カウント…1000到達。これより処罰を実行します。』 天使がメモを取り、ノートを閉じる。 片手に長いチェーンを出し、ゆっくりと下降した。
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