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立ちはだかるは炎の壁。
この際骨折しても構わない。
「こんな所で…」
祐希はふぅっと息を整えると、最大のパワーで走り込んだ。
死んでたまるかっ!!!!!
「あーいっ☆」
何故か喜ぶ柚衣を守るように抱え、炎の壁に突入する。
バシュンッ―…!!
ドカッ…
バリバリ…っ!!
「ぅわっ!!」
ザザザーっと、祐希は地面に滑り込んだ。
炎の壁を突破した勢いで、勝手口の扉も突き破ってしまったらしい。
扉がモロくて良かった。
頑丈だったら今頃衝突していた所だ。
「…」
「きゃーいっ」
無性にテンションが高い柚衣。
無傷だ…。
その分全て、祐希の体が負担したのだ。
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