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助かった…。
久々に見た感覚の夜空は、星が沢山瞬いていた。
こんなの初めてだ。
俺はネオンの光しか知らない…。
星ってこんなに沢山あったんだ。
「ぅ…」
祐希は体中の痛みに耐えながら再び立ち上がり、歩き出す。
捻ったのか、片足は思うように動かせなかった。
すぐ向こう側に皆がいる。
キャーキャー五月蠅い柚衣を早く渡そう。
「っくし!」
くしゃみが出た。
あんなに熱かったのが一気に寒くなる。
「あーうぅー」
柚衣の視線が自分に向いている事に気付いた。
「んだよ…」
「きゃーい!」
ベチッ…
頬を殴られた。
恩を仇で返された。
やっぱ俺、ガキも赤ん坊も大嫌いだ。
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