第三章:真っ赤な悪魔

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「ぐっ…」 祐希の体は火傷だらけ。 柚衣を助け出すなんて… この不良は一体…。 「早く旅館に戻るわよ。立てる?」 「…っ」 そう真理亜が問い掛けたが、祐希は苦しそうに呼吸するだけ。 「聞いてんの?」 「ぅ…」 どうしたのだろうか。 様子がおかしい。 真理亜は何かを悟り、祐希の額に手を当てた。 「熱っ!!ちょっと…すごい熱じゃん!!」 「…黙れ」 「心配してんのに黙れとかウザいんですけど。とにかく、すぐに戻るわよ!!」 どうやら祐希は高熱を出してしまったらしい…。 遠慮する祐希をよそに、周りの人々が手伝ってくれて祐希は旅館に運ばれた。
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