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「ぐっ…」
祐希の体は火傷だらけ。
柚衣を助け出すなんて…
この不良は一体…。
「早く旅館に戻るわよ。立てる?」
「…っ」
そう真理亜が問い掛けたが、祐希は苦しそうに呼吸するだけ。
「聞いてんの?」
「ぅ…」
どうしたのだろうか。
様子がおかしい。
真理亜は何かを悟り、祐希の額に手を当てた。
「熱っ!!ちょっと…すごい熱じゃん!!」
「…黙れ」
「心配してんのに黙れとかウザいんですけど。とにかく、すぐに戻るわよ!!」
どうやら祐希は高熱を出してしまったらしい…。
遠慮する祐希をよそに、周りの人々が手伝ってくれて祐希は旅館に運ばれた。
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