第四章:病人と海翔

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「あ…君が、祐希君?」 「…」 祐希はぽかんと来た人物を見上げる。 少し長めの茶色い髪に澄んだエメラルドの瞳。 ハーフか…? 年齢的には、13才くらいに見える。 「祐希君…ですよね?」 「…そー、だけど」 祐希は体温計を咥えたまま返す。 「僕、さっきの火事現場で祐希君の事見てたんです!!凄く格好良かったです!!」 「…」 「だから、祐希君みたいに人を助けれるように…僕を鍛えてもらえませんか?」 「…は?」 急に入ってきたかと思ったら… 鍛えろだと? 何様だお前。 誰に向かって口聞いてるか分かってんのか。
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