第四章:病人と海翔

10/10
前へ
/303ページ
次へ
祐希が眠って数分、海翔はそのまま正座していた。 そっと祐希の手首を持ち上げ、カウントを見る。 まだ206… だから体がこんなに小さいんだ…。 髪に赤いメッシュが入っている。 だがその赤はかなり薄い。 幼児化した影響で色あせたのか…。 不良…みたいだ。 外見は。 だけど祐希君は不良とはどこか違う―… 不良なのに不良じゃないような… 「ただいまー!!祐希ー!!」 「っ!!」 突然ドアが開き、海翔はドキッとした。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!

678人が本棚に入れています
本棚に追加