第五章:よろしく

2/15
前へ
/303ページ
次へ
「あー少し濡れたぁ。雨降ってるから止めときゃ良かった…」 真理亜がブツブツ呟きながら祐希の元へとやって来る。 「…」 パッと顔を上げると、記憶にない顔ぶれが一名…。 眠る祐希の前で男の子が正座していた。 「アンタ…誰?」 真理亜は近くにあったタオルで髪を拭きながら海翔に聞いた。 「僕、海翔って言います!海に飛ぶって書いて、海翔」 「かいとぉ~?」 「あ、はいっ!それで今日…」 海翔は祐希に話した事と全く同じように説明する。 もちろん祐希の許可を得た事も。 真理亜は海翔の前であぐらをかいて話を聞いていた。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!

678人が本棚に入れています
本棚に追加