第五章:よろしく

6/15
前へ
/303ページ
次へ
「で、体調どうですか?」 「話変えんなバ海翔ー!!」 真理亜はトランプを束にして手裏剣の如く横投げし出した。 「痛い痛い地味に痛いっ!!」 海翔が声を上げている。 放置…? 俺放置な訳? 「っ…」 お前らが騒がしいから起こされたんだ。 体調? まだまだ全然治ってねーよ。 そんなんじゃ治るモンも治んねーし!! シャッ…!! 「…」 祐希の頬を、真理亜が繰り出した手裏剣トランプがかすれた。 「あっ…」 「祐希君大丈夫?!」 あー。 うぜぇ。うざすぎる。 祐希は無言のまま再び布団に寝転んだ。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!

678人が本棚に入れています
本棚に追加