変わらない日常

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俺は冬吾と歩いていると 後ろから怒鳴り声が 聞こえて来た どうやら紗耶香の奴が 気づいて追いかけて来た らしいな 「悠~斗~!!」 とりあえず俺は 遅かったなと 何食わぬ顔で言って やった 「ア、アンタふざけるな」 そんな声が聞こえた 次の瞬間、俺の首には 紗耶香の腕がかけられ ネックロックをかけられた 「痛い!痛い!」 紗耶香の奴は力任せに ネックロックを掛けて来る為 俺は外す事ができない 「悠斗、私に言う事は」 ネックロックを掛けながら 紗耶香のそんな声が 聞こえた 「別に無いねどっかの バカが学校に行く前に 独り言を言ってただけ だろ?」 それを聞くとさらに 紗耶香は力を込めてきた 「月詠そこら辺に しといたらどうだ?」 そんな声がかかった 「なんだ隆一か…」 俺達の後ろに居たのは 眼鏡かけた真面目そうな 奴でコイツは隆一 鷹島 隆一 俺と紗耶香の幼なじみだ 「悠斗もいい加減に 月詠からかうのは 止めたらどうだ」 隆一は俺達に近づいて 来ると小声で付け足して 来た 「それに冬吾が心配して 泣きそうだぞ」 確かに冬吾を見て見ると 目に少し涙が浮かんでる 何か冬吾泣かせるのは 罪悪感があって仕方ない
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