転校生

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転校生

冬吾が紗耶香を起こしに 行ってから下で 待っていた俺は 起きて来た翔子さんに 会った 「あれ? 悠斗くんじゃ無い 家に来るなんて久しぶり じゃない」 翔子さんはそう言うと 俺の背中をバンバンと 叩いた 「痛っ!痛いですよ 翔子さん!」 俺がそう言うと 「ごめん、ごめん 本当に久しぶりだった からついね」 この人のノリを 見ていると流石は 紗耶香のお母さんと言う 気分になる 「確かに久しぶりですね」 それにしても翔子さんは 全然老けてないように 見える この人は一体何歳なんだ? そんな事をいつも思うが とても怖くて聞けない… 「紗耶香まだ寝てる みたいね」 翔子さんはそう言うと 二階を見つめた 「冬吾が起こしに行った から大丈夫だと 思いますよ」 そう、と翔子さんは 言うと二階への階段を 登り始めた 「冬吾は優しいから 時間を喰うだけなのよね」 俺は翔子さんに恐怖を 感じて二階に上がる 翔子さんに言える事は 一つしか無かった 「い…行ってらっしゃい」 翔子さんが上がってから 一分後、冬吾が降りて 来るのと同時に二階から 紗耶香の叫び声が 月詠家に響き渡った
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