忘れ物

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「やっと着いた…」 そこは撮影スタジオ 中は人が多く 皆、関係者のようだ 「どこに居んだ?」 見渡す限りでは渚は居ない 「ここだよ~!」 先の方で渚が手を振っている 「ほら」 封筒を渚の頭に乗せた 「落ちっ!」 「忘れた罰だ」 「もぉ~!」 「おやおや、元気な声が聞こえるな」 人混みの中から 一人の男性が現れた 「監督!お疲れ様です!」 監督…? 随分若そうだな… 男性は30歳くらいだろうか 「君の考えていること 当ててあげようか?」 「えっ…」 急に話しかけられ驚く 「監督にしては若い… そうだろう?」 「!!」 なんだ…コイツ こんなタイプは嫌いだ… 「私は40歳だよ?」 「よ…40だと!?」 大声で周りは ポカーンとしている 「はっはっはっ!」 監督は爽快に笑う 「…君、撮影に出てみないか?」 .
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