142人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっと着いた…」
そこは撮影スタジオ
中は人が多く
皆、関係者のようだ
「どこに居んだ?」
見渡す限りでは渚は居ない
「ここだよ~!」
先の方で渚が手を振っている
「ほら」
封筒を渚の頭に乗せた
「落ちっ!」
「忘れた罰だ」
「もぉ~!」
「おやおや、元気な声が聞こえるな」
人混みの中から
一人の男性が現れた
「監督!お疲れ様です!」
監督…?
随分若そうだな…
男性は30歳くらいだろうか
「君の考えていること
当ててあげようか?」
「えっ…」
急に話しかけられ驚く
「監督にしては若い…
そうだろう?」
「!!」
なんだ…コイツ
こんなタイプは嫌いだ…
「私は40歳だよ?」
「よ…40だと!?」
大声で周りは
ポカーンとしている
「はっはっはっ!」
監督は爽快に笑う
「…君、撮影に出てみないか?」
.
最初のコメントを投稿しよう!