2人が本棚に入れています
本棚に追加
「関わらへん方がええ。………か。」
トイレに入ったモーヴィルを見送った後、自室に帰ろうと歩みを進める悪魔サキュアル。
(ってことは…やっぱり勇者ってのは存在するんやな。…で、モーヴィルはその事を知っとった。
モーヴィルのあの言い方からしたら勇者っつうんはあの本に書いてあった通りの力を持っとるって事なんか?
…ん?)
長い廊下の途中、長い考え事をしていたサキュアルが何かに気付く。
「よう考えたらワイと同期のアイツが知っとる訳無くないか?」
それもその筈である。
同じ仕事をこなしてきた二体の内、一体が知らない事項をもう一体が知るはずも無く…。
最初のコメントを投稿しよう!