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「はぁ…」
自室にたどり着いたサキュアルは、一つのため息を漏らしてベットに寝そべり天井を見上げる。
「暇やな…」
これと言ってすることも無く、こうやってベットの上で寝るか、トレーニングするかの毎日。
「先輩らのこと悪く言えらんな……ワイも一緒やし。」
そう一言呟いて、もの思いに耽るサキュアル。
ふと、気がついた用に上半身を起こし、ベットの横に無造作に置かれている本を手に取り、再び寝転ぶ。
幾度も読んだ本を、暇な時があれば読み直していたサキュアル。
それは、サキュアルの強い憧れの証。…強い悪魔や働き者の悪魔が数え切れない程存在し、魔王様の為に命を尽くす。
今の魔界の現状からは想像も出来ない過酷な世界が、ここ(本の中)にはあるのだから。
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