魔界

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――パタム…   一冊の本を閉じ、ベットの横に無造作に捨て、天井を見つめる一体の悪魔と呼ばれるモノ。     「そんなアホな」   一言、ポツリと呟くと…ムクリと立ち上がり部屋を後にする。   「…魔王様がこんな悪いことするはずあらへん」     長い廊下を一体トボトボと歩いて行く。   「魔王様はワイらの親父みたいなもんや。ワイらの生きる模範やで…」     歩きながら悪魔は考えていた。  
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