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「どうかしました?あまり外にいると風邪をひきますよ」
暫くたっても帰って来ない真壁を心配して、篠崎が後を追って来る。
柔らかな微笑みで隣に立つ篠崎を愛おしいと思う。
職場では敏腕で知られる医師の篠崎が、自分の前でだけは無防備に笑う事を知っているから安心できる。
「…真壁さん…?」
ことん、と寄せた頭がゆっくりと真壁を降り返り、潤んだ瞳が見上げてくる。
傍目にも判るほど紅く染まった肌。
意識はしていないのだろうけれど誘うように添えられた指先。
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