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「一体どれだけ飲んだんだ?」
ちらり、と食卓の上にある瓶の中身を横目で見る。
僅かな溜息と共に真壁は恋人の身体を抱きとめた。
「―――そんなに飲んでいませんよ」
「そんな筈ないだろ。力、入らないくせに」
「これは…」
あなたのせいです、と更に頬を染めた篠崎は支えてくれる真壁に小さく囁いた。
そんな篠崎はとても可愛い。
30を過ぎた男に『可愛い』と言わないでください
と言われているので口にすることはないけれど、そんな彼だからこそ抱き締めて離したくないと思う。
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