十五夜
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「あっ…ちょ…っと真壁さ…ん」 腰から脇腹を辿られて篠崎の身体が跳ねる。 薄いシャツの上からでもはっきりと判る尖りを押されて、咄嗟に唇を噛んだ。 「そんなに強く噛んだら切れるぞ」 ぺろり、と舐められて噛み締めた唇が緩む。 その間にも真壁の手は容赦なく攻めてくる。 「んっ…や…だ…」 酔っていれば決して拒まない彼が嫌だと口にするのは、ここがベランダだからだろうか。
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