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参加者が集合する場所に向かいつつ、ワクワクともドキドキともつかない胸の高鳴りを感じていた。こういう感覚は久しぶりで、童心に返ったようだ――よく覚えていないが、子供のころはよく冒険してははしゃいだと思う、たぶん――。それとこんな生活だから出会いがない、かといって出会い系サイトを利用するのも何だか恐い、もしかしたら可愛い女の子がいて淡い甘酸っぱい思い出を、という不純な動機もあった。
ガツンと目の前に星が散った……ように見えた。
妄想に耽るあまり電柱にぶつかったようだった。歩いていたことさえ忘れていたようだ。慌てて何事もなかったふうを装う。周囲を窺うことも出来ない。恥ずかしくて、そそくさと歩いた。挙動不審であっただろうと思うが、だからといって数秒前に時間を巻き戻してやり直すことも出来ないので開き直って歩き出した。意外とすぐ集合場所には着いた。
やはりそんなドラマのようにはいかないようで、そこには女の子はいなかった。見たところ僕と同年代くらいの男の子が一人だけだった。と、いうかどちらかというと女の子も苦手であるので、少しほっとした自分もいた……が、ほっとしたのも束の間、目の前までその男の子が近寄って来て
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