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ガキはいかにも
おれうるさくないだろ顔をして聞いてくる。
―ブツッ……!!
「殺す!!このガキ絶対殺す!!」
「ツラ貸せやあ!!」
「殺す殺す殺す殺すガキ殺す殺す殺す」
オレと永島は暴れ出すがシートベルトで固定されその場でガチャガチャ騒ぐ状態になる。
鳴海さんは何かブツブツ唱えている。
「うあ、おかん……!!」
「ほら、この人ら、こんなに怒ってはるやろ!!……ほ、ほんまにごめんなさい!!あんたも謝れ!!」
「ご、ごめんなさい……」
「……くそっ」
こんな美人なお母さんに謝られたらしょうがない。しかも小学中学年相手にこんなにキレても大人げないよな。
「だ、大丈夫です。」
「良かったわね稔。許して貰えて。」
「………………。」
ガキは黙ったまま涙ぐんだ目でオレ達を見つめている。
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