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―プルルル…
プルルル…―
紅『………ンだよー…』
零『え?紅蓮…?』
紅『れいー…?』
零『そうだけどー…』
紅『なんで同じ家なのに―…』
零『今、僕、トンネルの前』
紅『―――――――…は?』
零『夢の中からかけてるの』
紅『今、零の部屋行く。』
零『わかった』
電話は切らないまま
僕は無言で待った。
紅『おい』
零『ん?』
紅『寝て、る』
零『マジか…ぁあ!?』
紅『っどした!?』
零『えっ…いやっ…ちょっ…!!』
―ガチャッ―
零『あ…切れた…ってか!!』
くる…!
"あの"手が…また、
呼んでるような、
すがってくるような、
そんな手。
とりあえずコッチくんな
――――――タ…
っ…え?
僕は引っ張りあげられる。
手の中から誰か…"何か"が
言おうとしたようだけど
それを聞くことなく僕は目覚めた。
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