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ケイマルは小学校4年生でワルガキだった。
人は叩く、ものは壊すと、とにかくやんちゃだった。
そんなケイマルはある日、学校にある二宮の金ちゃんの像の首にウエスタンラリアットを決めてぶっこわした。
ケイマルは当然家でも学校でも大目玉をくらった。
その夜、ケイマルは不思議な夢を見た。
いつもの見なれた街なのに、周囲には誰もいなかった。
そこでケイマルは近くのコンビニで大量のカラアゲクンを万引きした。
カラアゲクンを一気にほおばりながら、ケイマルがてくてくと道を歩いていると、150mほど前から誰かがトコトコと走ってきた。
3分ほど経っただろうか。
そいつはケイマルのそばまできた。
そしていきなり持っていた石の本を全力で投げた。
スカッ…
その石の本はケイマルの頭を直撃した。
ふらつき、頭から血を流しながらケイマルは言った。
「テメェ、なんなんだよ!ぶっ飛ばすぞ!!」
するとその石の男、二宮の金ちゃんは言った。
「ちぇっ、頭か。右足の甲と裏狙ったんだけどなぁ。まぁいい、良く聞け。お前は最近調子にのりすぎている。そして今日、遂にお前は俺まで手にかけた。もう許さん!お前には呪いをかける」
「呪い?お前あほだろ。いくらお前がいつも呪術の本を読んでいたからって、そんなの効くわけないだろぅ」
「信じるか信じないかはお前の勝手だ。だが呪いは既にかかっている。お前はそのまま成長しなくなるだろう。呪いをときたければ俺のところへ来い。詳しいことはそこで話してやる…」
そこで夢は覚めた。
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