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秀次郎は学校に着くなり、内田のもとへ行った。
どうやら二宮の金ちゃんが言う内田とは学校で飼っているウサギのようだ。
飼育小屋の前で秀次郎は吠えた。
「内田~!早く小包を出しなさい!」
飼育小屋の中には6匹のウサギがいたが、どれが内田かわからなかった。
するとその中の1匹が突然話し出した。
「ん?お前はケイマルではないな。どういうことだ?」
「私はケイくんのお母様よ。ケイくんはちょっと用事があって来れないからかわりに来たのよ」
「なるほど。ケイマルは怖じ気づいて逃げ出したということか。そしてマザコンのケイマルは、お前に助けを求めたということだな?」
「ケイくんを悪く言わないで!!ケイくんは私のことが大好きなだけよ!次マザコンなんて言ったら瀬久原より先にあんたが逝くことになるわよ」
「ふっ、まぁよい。それではこの小包を持って行くがよい」
ヒデジロウハナゾノコヅツミヲテニイレタ
「さよなら。内田さん」
秀次郎は内田から小包を貰うと、持ってきておいたドスで内田を殺ってから言った。
「さて、この小包をどうしたらいいのかしら。う~ん……あっ、そうだわ。小包ってことはとりあえずオーキドさんのところに持っていこうかしらね」
そして秀次郎は学校の隣に住む大城戸博士(おおきどひろし)のところへ持って行った。
「あっ、オーキドさん。なんかこの小包ケイくんを救うために必要らしいんだけど、どうしたらいいかわからなかったから、とりあえずここに持って来たのよ」
「いや、いきなりそんなこと言われましても、全く話しが読めないんですが…」
「ま、いいからいいから。とりあえず小包って言ったらオーキドへ渡せって鉄則があるのよ。じゃあ中になにが入ってるか知らないけど任せたわよ。じゃあね」
強引に謎の小包を置いて、秀次郎は帰ってしまった。
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