始まりそして終わり

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「しかし弱ったなぁ…こんなものをいきなり置いていかれてもなぁ」 秀次郎が置いてった小包にオーキドはすっかり困っていた。 当の秀次郎は学校の屋上でライフルを構え、瀬久原触が出てくるのを待っていた。 「ふぅ、久々のライフルだわ。昔みたいに1発でしとめれるかしら。腕が鈍ってたらどうしよう…」 秀次郎は昔っから銃の扱いが得意だった。 ケイマルには夫と別居中と言ってあるが、夫の秀二郎はケイマルが3歳の時に浮気をしている気がしたので、殺しておいたのだ。 実際は勘違いだったのだが(ハハハ) 秀二郎と秀次郎は近所ではおしどり夫婦として有名だった。 だから誰も秀次郎が秀二郎を殺したなんて夢にも思わず、単身赴任という秀次郎の言葉を信じた。 秀次郎は秀二郎を1発で仕留めた時のことを思い出し、少し自信を取り戻した。 そして、またライフルを構えた。 相変わらず大城戸博士は、秀次郎が置いていった小包をどうしようか迷っていた。 悩みに悩んだ末、小包をあけることにした。 大城戸は小包にそっと手を伸ばした。 そして一気に小包をあけた。 その瞬間…小包が大爆発した。 オーキド博士はかえらぬ人となった。 オーキドの死によって、この世界にポケモンが広まることはなかった。 屋上でライフルを構えていた秀次郎は爆音に驚き、そちらを見た。 爆音は大城戸の家のようだ。 (あの小包!?) 秀次郎は確信した。 と、その時爆音に驚いた職員達が校舎からぞろぞろと出てきた。 その中に瀬久原の姿を見つけた。 (今撃ったらバレるかしら?いや、サイレンサーもついてる。大丈夫ね) そして秀次郎は引き金をひいた。 瀬久原はぐったりとその場に崩れ落ちた。 周りの教師達が慌てて駆けよっていく。 秀次郎は瀬久原のコメカミを撃ち抜いていた。 生きているはずがない。 と、その時校庭が光った。
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