18人が本棚に入れています
本棚に追加
「しかし弱ったなぁ…こんなものをいきなり置いていかれてもなぁ」
秀次郎が置いてった小包にオーキドはすっかり困っていた。
当の秀次郎は学校の屋上でライフルを構え、瀬久原触が出てくるのを待っていた。
「ふぅ、久々のライフルだわ。昔みたいに1発でしとめれるかしら。腕が鈍ってたらどうしよう…」
秀次郎は昔っから銃の扱いが得意だった。
ケイマルには夫と別居中と言ってあるが、夫の秀二郎はケイマルが3歳の時に浮気をしている気がしたので、殺しておいたのだ。
実際は勘違いだったのだが(ハハハ)
秀二郎と秀次郎は近所ではおしどり夫婦として有名だった。
だから誰も秀次郎が秀二郎を殺したなんて夢にも思わず、単身赴任という秀次郎の言葉を信じた。
秀次郎は秀二郎を1発で仕留めた時のことを思い出し、少し自信を取り戻した。
そして、またライフルを構えた。
相変わらず大城戸博士は、秀次郎が置いていった小包をどうしようか迷っていた。
悩みに悩んだ末、小包をあけることにした。
大城戸は小包にそっと手を伸ばした。
そして一気に小包をあけた。
その瞬間…小包が大爆発した。
オーキド博士はかえらぬ人となった。
オーキドの死によって、この世界にポケモンが広まることはなかった。
屋上でライフルを構えていた秀次郎は爆音に驚き、そちらを見た。
爆音は大城戸の家のようだ。
(あの小包!?)
秀次郎は確信した。
と、その時爆音に驚いた職員達が校舎からぞろぞろと出てきた。
その中に瀬久原の姿を見つけた。
(今撃ったらバレるかしら?いや、サイレンサーもついてる。大丈夫ね)
そして秀次郎は引き金をひいた。
瀬久原はぐったりとその場に崩れ落ちた。
周りの教師達が慌てて駆けよっていく。
秀次郎は瀬久原のコメカミを撃ち抜いていた。
生きているはずがない。
と、その時校庭が光った。
最初のコメントを投稿しよう!