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こんな身体で生まれてきたというのに、妹には悲壮感の欠片もない。
自分には一生やる機会がないというのに、ニコニコとサッカーを視られるのだからある意味大した神経である。
「えー、私サッカーのほうがいいなぁ……」
お前がやるわけじゃないだろ ―― 危うくそう言いかけて、僕は言葉を飲みこんだ。
―― 入った!ゴォォォォル!!
キャプテン清水の鮮やかなシュートがきまりました!
ハーフっぽい顔立ちの長身の少年が、液晶画面の中でガッツポーズをとっている。
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