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―――――地下室前
「ここだよな…」
そこには鉄でできた、いかにも頑丈そうな扉があった
「よし、入るぞ」
ギシィィ
なかなか古い扉だ
バタン
地下室に入ると、そこには傷だらけの壁。無残に壊された人形の破片。そして、大きいベッドが置いてあった
「かなり暗いな…とりあえずベッド探すか」
「どこだ~妹様~『静かに。』…何でだ?」
『寝息が聞こえるよ?』
微かに寝息が聞こえる
「確かに。ベッドか?」
ベッドを覗いてみると…
「この子かな?妹様は。吸血鬼はみんな幼いな…」
ベッドの上で枕を抱きながらうずくまっているレミリアの妹がいた
「おい、今何時だ?」
『もう夜だね。それがどうかしたの?』
「吸血鬼は夜に活動するんだよな…なら起こしちゃえ。と思って」
『え!?それは少し無茶何じゃないか?ほら、妖精メイド達が妹様は機嫌が悪い。って行ってただろ?』
「ダイジョーブだ。任せろ」
「妹様~夜ですよー。」
俺は妹様の体を揺すった
「何か夜ですよーなんて違和感感じるな~」
『夜に起こすなんて滅多にないからね』
「ん…?今起こされた気が「おはよーさん」だ、誰!?」
『驚かせてしまったみたいだよ』
妹様は布団で顔を隠して少し怯えた目でこっちを見ている
「驚かせてしまったかな?新しく紅魔館に住ませてもらう事になった、神崎 愼冶と言う。よろしくな。」
「私は、フランドール・スカーレット。フランって呼んで。」
「ああ。よろしくな。フラン。」
(やっと顔を見せてくれた…ヤバい。ストライクゾーンかも。)
「それで、何で私を起こしたの?」
『ごもっとも』
「それはだな。もう夜だし、飯の時間だ。それと吸血鬼は夜に起きるものかな…何て思って。」
「ご飯!?食べる~。あっ…でもお姉様が怒ってるから…」
「ダイジョーブだって。ちゃんと言えば分かってくれるさ。俺も一緒に言ってやるからさ。」
「ほんと?ありがとー!」
(おおぅ。笑顔が眩しい)
「それじゃあ行こうか」
「うん!!」
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