両親の愛と僕の気持ち

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通り掛かった若い女性の看護士に、晴香の様子を尋ねた。  「今はまだ何とも言えません。先生方も全力をかけています。お辛いでしょうけど、お待ちになっていて下さい」それだけ言って、彼女は一礼して行ってしまった。 喉がからからだった。 僕は力無くベンチに座り、ぐったりと壁にもたれた。 両手から砂がこぼれていく。しっかりと力一杯こぼすまいとしても。 僕は堪らなく、その女の子に激しい怒りを感じた。 憎悪。  いや、晴香との命と引き換えに殺意すら感じた。 何で、その子じゃなく晴香なんだ!?  自殺?何で晴香は放っておかなかったんだ?  突然、吐き気がして僕はトイレに駆け込み、吐いた。  「う・・・・うう・・・・・」僕は嘔吐しながら、声を上げ泣いた。
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