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その時、ボクは視線を感じた。
後ろを振り返るが、誰も居ない。
ボク等以外に誰か居る?
居るとしたら、決まっている。
こういった所を好む、見えない者達。
………本当に居るみたい。
嫌だなぁ…
取り憑かれたらどうしよう。
コリン「おい、ネス!!
次に行くぞ」
ネス「分かったよ」
コリン達は全然危機感が無い。
鈍感なんだから…
次に向かったのは和室。
四人家族って聞いたから、勝手に両親と子供二人かと思ったけど、お爺ちゃんかお婆ちゃんでもいたのか?
それとも、和室が好きなだけか…
ネス「此処に不良共が居たんだね」
ポポ「そうみたいだね…」
壁にスプレーで落書きされてる。
リュカ「赤で書くなんて…怖さ倍増ですね」
確かに…
血みたいに見える。
でも、やっぱり壁に傷は見当たらない。
床にスプレー缶が転がっている。
コリン「まだ、中身あるぜ」
コリンはスプレー缶を拾い上げ、振っている。
ナナ「まさか、落書きしないわよね?
本当に呪われちゃうわよ」
コリン「分かってるって」
コリン達は気付いてないみたい。
壁の落書き。
沢山ある中でボクが見つけた単語。
『逃げろ』
と
『もう逃げられない』
最後の落書きを見た瞬間、背筋が凍りついた。
『イキテカエサナイ』
明かに、字質が違う。
色も違う。
赤黒い…
ヤバい…
マジでヤバい…
早く帰った方が良い…
此処は遊びなんかで来ちゃいけない所なんだ!!
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