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着いた頃には辺りは真っ暗。
周りに街灯も無く、暗闇に建ってる無人の家は不気味だった。
草は伸びきって居るし…
ボクは懐中電灯を点けた。
割れた窓ガラスに光が反射する。
ポポ「本当に入るの?」
ナナ「呪われちゃいそう…」
リュカ「やっぱり、帰りましょうよ…」
震える三人。
実際に見て、恐怖が増したらしい。
コリン「何言ってんだよ!
此処まで来たんだから!!」
君が一番怖がってない?
そんなコリンに呆れてた時、ふと、ボクの視界に入った物。
それに近寄る。
場所的には家の左端。
コリン「おい、ネス…」
コリンを無視してそれに目をやる。
ネス「少なくとも、不良共が居なくなったってのは、本当みたいだね」
独り言の様に呟く。
コリン「何でそんな事が分かるんだ?」
分かるよ。
だってコレ…
バイクだもの。
落ち葉が積もってるから最近、駐車した物じゃない。
かなり前。
タイヤも空気が無いし、バッテリーもあがってる。
しかも、錆び付いてるしね。
ボクは目の前に立ちはだかる廃墟と化した家を見つめる。
冗談で入るべきじゃない。
本気でヤバそうだ…
帰ろ。
なんて聞くかなぁ…
震える四人を見て、苦笑する。
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