変わらない朝

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  『姉貴~、早くしないと遅刻するよー!』 俺の朝は大体この言葉で始まる …宮坂湊、桜華学園に通っている中学三年生だ しっかりしているはずの姉と、無口で可愛いげの無い弟が居る それと、あと1人…… 「おはよ…まだ行かないの?」 …従兄弟の高原月夜、俺と同い年で学園にはいつも一緒に行っている 『あっ、月夜。ちょっと待ってて、薬飲むの忘れてた』 「ダメじゃん…ちゃんと飲んどけよ…?」 『うん、ちょっと待っててよ。すぐ戻るから』 「うん…分かった……」 急いで水道に向かい、置いてあった沢山の薬を一気に飲む 何でも俺は原因不明の病気にかかっているそうだ だから毎日薬を飲むのは欠かせない 『お待たせ、行こうか』 「うん…行こ……」 …俺達は勢い良く家から飛び出した  
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