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「橘内は、帰らないの?」
「あ、帰ろうかと思ったんだけど、物思いに耽っちゃって」
「ああ、あるある。それで何時の間にかいっぱい時間過ぎててな」
「そうそう。って本当にもう1時間近く経っちゃってる!」
「え、そんなにだったのか? 凄いな。あ、こんな事話してる場合じゃないな」
「あ、部活?」
「そう。サッカー部。じゃあ、行くわ」
「うん。頑張れ」
「ありがと。じゃあな」
そうして、彼は教室から立ち去った。
「名前、知ってたのか」
恵馨も一言そう呟いて、教室を後にした。
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