5/9
1822人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
「捕まえた」 「──」 ヤバい……。 くそ……。 ふざけんな……。 何で俺がこんな……。 「ちょっと待ってね」 俺を抱きしめたまま、仁科は言った。 「あのさ、盗聴及び盗撮ってのは公共機関の人がやっていい事なのかな?」 「え?」 「せめて、プライバシー保護の為、音声だけ消させてもらうよ」 刹那。 盗聴器の破壊された音が響いた。 「これで声を聞かれずにすんだね」 「うちの課には読唇術が使える奴がいる。こんな事をしても無駄だ」 「違うよ。君の喘ぎ声を聞かれずにすんだって事」
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!