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「捕まえた」
「──」
ヤバい……。
くそ……。
ふざけんな……。
何で俺がこんな……。
「ちょっと待ってね」
俺を抱きしめたまま、仁科は言った。
「あのさ、盗聴及び盗撮ってのは公共機関の人がやっていい事なのかな?」
「え?」
「せめて、プライバシー保護の為、音声だけ消させてもらうよ」
刹那。
盗聴器の破壊された音が響いた。
「これで声を聞かれずにすんだね」
「うちの課には読唇術が使える奴がいる。こんな事をしても無駄だ」
「違うよ。君の喘ぎ声を聞かれずにすんだって事」
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