6/9
1822人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
「ッ!!」 「俺って優しい人間だろ?」 「喘ぐ訳ねぇだろ!!」 「どうだか」 仁科は笑った。 後ろから抱きしめていた俺を反転させ、ドアに押しつける。 「キス……していい?」 「勝手にしろ」 ヤバい……。 こんなの……。 「やっぱやめた」 「え?」 「キスはやめた」 そう言って仁科は俺の首に唇を這わせた。 ビクリと体が強ばる。 「緊張しなくていいよ」 スーツのボタンが外されていく。 シャツも。 中途半端な格好。 「……」
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!