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俺が小学生の頃の話です。
工作の授業で、夕方まで学校に残っていた。
「なぁなぁ、この状況ってよく怖い話であるよな。」
「確かにね。花子さんとか、赤いチャンチャンコとか。」
「・・・好きだね?」
友人と固い握手を交わし、更に女子を巻き込んで・・・
「さぁ、レッツゴー♪」
子供の行動は全て好奇心で決まる。学校の怪談話は、子供の好奇心を刺激する最たるものだった。
その時の狙いは花子さんだった。
「女子トイレの何処だっけ?」
「ちょうど女子が四人いるんだし、一人一つ同時に叩けば一瞬で終わるぞ♪」
「それで全部から返事来たら笑えるよな♪」
みんなが笑う。俺も笑っていた。
でも、違和感はあった。間違い探しで一つだけ見つからない何かが、あるような気がした。
そして、扉が叩かれた。
返事は無かった。
「何にも起きねーじゃん。つまんねーの。」
「こんなもんだよ♪」
みんなが笑いながら帰っていく。
違和感は続く。
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