第一章 決意

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「オラオラっ‼」 僕はいじめられていた。毎日毎日この教室に入るたび胃がキリキリと痛み始める。 自然と目線はうつむき猫背になってしまう。だがそんなことおかまいなしに拷問は始まるのだ。 まずはいじめっ子に後ろから羽交い締めにされる。 そして身動きがとれなくなったところに…来た。 腐ったったチェダーチーズのような臭いを含んだ雑巾の端を指でつまみ、ゆっくりと僕の鼻へ近付ける。 いつものことだこの事には別段抵抗もしない。 だが肝心なところはここからだ。 その雑巾が鼻につく刹那僕は叫ぶ。 「くさっ。豚のけつの臭いがする」 これが大事なのだ奴等は毎日やっているのに飽きもせず笑って僕から離れた。 なんでこんなことやってるのかって? そんなの僕が聞きたいぐらいだ。 思い当たるふしがあるとすれば文化祭の打ち上げに桃がプリントされたTシャツを着て言ったら、 「何それ?けつみてぇ。」と言われたぐらいだ。 それからというものアダ名は「けつ」になり、毎日牛乳を拭いた後の雑巾をかがされ、 「くさっ。豚のけつの臭いがする」 というまで帰らせてもらえなくなったのだ。 ホント俺なんで生きてるんだろう。シンジが、 「生きてりゃいつかいいことあるさ」 的なこと言ってたけど多分僕は一生雑巾かがされる運命なんだ。 もういっそ死んでしまおうか。 校舎の屋上から飛び降りて……ん? まてよ。 なんで僕が死ななきゃならないんだ? 悪いのは全部あいつらじゃないか。 あいつらさえ死ねば僕は死ななくて済む。 いやでもあいつらが死んでもきっと僕をいじめる奴がいなくなることはあるまい。 いや、それならみんな殺してしまえばいいじゃないか。 よしそうしよう。 みてろよあいつら。  こうしてマサの人類絶滅計画は始まった(自分以外)。 続く… ※この物語はフィクションです。
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