第二章 計画

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 僕はゆっくりと立ち上がり、かばんを持って靴箱へ向かう。 おっとその前にトイレに入り鼻を洗う。 最近はこの臭いにも慣れ、上品なイタリアンをイメージ出来るようになったぐらいだ。 そして焼きたてのピザを想像しながら用を足す。 そういやいつから食ってなかったっけ…。 母さんの手作りピザ。 小さい頃は良く作ってもらったっけ。 だけどあの日父さんと一緒に…… やめよう。 今更こんなこと。 僕にはもうこんな時間は残っていないはずだ。 なんせ世界征服する悪の帝王なんだから… そして僕は手を洗い、2-Dの靴箱から靴を出しスリッパと履き替えるとまだ明るい夕暮れの校庭を走り抜けた。
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