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僕はまだ開いてない肛門、……じゃない校門をくぐりぬけ、誰もいないはずの教室へと向かった。
すると教室のドアがあいている。
僕は驚きもせず教室へ足を踏み入れた。
そこには、メガネをかけ、黒髪が完全に目に覆い被さっている少年が一生懸命ペンを走らせていた。
なんで驚かないのかって?
決まっているだろう。
僕はこいつに会うためにここに来たんだ。
僕は彼に話しかける。
「おはようシンジ君。」
彼の名前はシンジ。
彼はうつむいたまま返事をする。
「おはよう」
僕は単刀直入に尋ねた。
「シンジ君。君、山本にいじめられてるだろ。」
山本とは、僕をはじめ弱そうな奴を見つけてはいじめるいじめっ子のことだ。
するとさっきまで僕にはわき目もふらず、必死に書いていた手を止めた。
「シンジ君。悔しくないのか?ホントにそのままでいいのか?」
すると彼が初めてこちらの目をみて話した。
「悔しいよ。悔しくないわけないじゃないか」
「なのに何で君は黙ってるんだ?なんで復讐しようとしないんだ」
「そんなこと…出来るわけ……」
「僕にいい考えがある。」
そして僕は人類絶滅計画について話した。
「そいつは本当に可能なのか?」
「ああ。だがこの計画にはあんたの協力が必要不可欠だ。どうだ仲間にならないか?」
「分かったよ。協力しよう。」
(やった。)
僕は心の中でガッツポーズをした。
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