天井×床←壁

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 視線を上にあげると、そこには見慣れた景色が広がっていやがる。 まず見えるのは児童たちの足だ。  いや見えるというのは語弊か、 24足の子供の足と2足の大人の足が俺の上に乗っている。 おい、コラ。 足プラプラさせんな、俺を蹴るな。 授業に集中しろよテメェ!  こんなことにも40年間続けば慣れちまう。 慣れってこわい。  さらにその上にはもっと見慣れたやつがある。 笑いかけられたから笑いかえすと、満足そうにまた笑う。 いつもと変わらない天井だ。
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