『憎しみが生まれた日』

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月日は経ち俺は小学生になった… バァはそんな俺の大きくなっていく姿を一番喜んで見守っていてくれた… いつものように親の夫婦喧嘩はやまない一方… 俺はいつもおびえていた…でもバァはそんな俺を抱き締めてくれていた… 『大丈夫、怖くないからね』 バァはいつもこんな言葉を投げ掛けてくれていた… 俺はその時寂しいなんて全然思わなかった。 だって俺にはバァがいる…一番の家族居るって… そんなある日…父さんはいつものように酔っ払って… 『あんなクソババア…死ねばいいんだ…』 そんな言葉を俺は聞いてしまった… まだ低学年の俺…父さんはなにを言っているの…?クソババアってバァのこと…?そう思っていた… 前から父さんとバァには会話というものがなかった… 同じ屋根の下に居ても顔を合わせない… 父さんは完全にバァを嫌っていた… だから毎日酔っ払えばバァの文句もいう… それに耳を傾ける母さん… 母さんはなんも言わない…反論もしない… 俺は思った…この2人はバァがどれだけ頑張ってきたか知らない… バァは2人に成り代わって俺を世話してくれたのに… この時俺の心に憎しみが生まれた…
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